音大生やミュージシャンに人気の物件

最近は賃貸の集合住宅で生活する人も多く、むしろそれがスタンダードなものになってきました。ただ、やはり賃貸の集合住宅には生活において様々な制限が出てきます。その制限で最たるものがペットと楽器です。ペットは物件の傷みが早いことやしつけの問題、吠え声(鳴き声)、毒や牙を持つ生き物の危険性など様々な要因から、賃貸の集合住宅では長いこと禁止されてきました。しかし、近年のペットブームの影響もあり、ペット飼育が可能な物件も増えています。特に小型犬や猫、ケージ内で買えるハムスターや小鳥などは飼育が可能な物件が多くなっています。また、大型犬などは物件によって飼育に制限があり、危険性が心配される爬虫類や昆虫などは禁止されている物件がほとんどです。

こうしたペット飼育可能な物件と同じく、楽器の演奏が可能な物件もあります。ただし、ペットの飼育が可能な物件が急激に増えているのに対して、楽器の演奏ができる物件の増加率はそれほど大きくありません。これは、楽器可物件の性質に関係しています。楽器(相談)可物件は、防音性や遮音性を持たせるために特別な構造を要します。また、居住の部屋は防音措置がなく、スタジオや演奏室にのみ防音機能を持たせた物件等もあり、楽器可物件でもそのタイプは様々です。こうした楽器可の物件は建設費・改装費が高いために、物件の数として少ないのです。

ただし、こうした楽器可の物件を求める人はとても多くなっています。特に音大生やミュージシャン、あるいはピアノの講師など、音楽に携わる人にとってはなくてはならない存在です。最近は一戸建てが少なくなり、集合住宅が増えています。そんな中で楽器が思う存分に演奏できる物件は非常に貴重なのです。ただ、楽器可の物件と言ってもその種類は多く、また物件によっては演奏できる楽器に制限があったり、時間指定がある場合がある場合があるので要注意です。賃貸住宅では契約時に禁止事項等も説明されますが、禁止事項に違反があった場合には即刻退去などの措置が取られることもあります。楽器可と言っても、何でもかんでも許されるわけではない、というのは覚えておきましょう。また、最近は音が出ないサイレント楽器も多くなっており、通常の賃貸住宅で音楽を楽しめる場合もあります(物件によってはこうした楽器もすべて含めて不可とされることもあります)。ただし、音楽に本格的に携わる人はやはりきちんと音を出して演奏したい、あるいは音を出さなければ意味がないので、こうした消音機能はあまり利用しないようです。